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スキャムなクリニックのお話

荀彧_Tango
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荀彧_Tango
コーポレート系インハウス弁護士です。プライベートで、仮想通貨・暗号通貨の前線を趣味で観測する観測室-Crypto Observation Postの管理人です。最近は主に規制関係とICO界隈が好きです。

経緯

先週は、父の癌について調べたりして記事を書くモードではありませんでした。

という訳で今回は雑感です(画像も載せる気分にならなかったので、文章だけです。)

癌と言うと色んな代替療法を勧める人が集まってくると言うじゃないですか。

あれ本当なんですね。

別に末期でもないし医者に見放される段階でもなく割としっかりとした大学病院に入っていたのにそれをやめて聞いたことがない療法に移りたいと言い出したので、色々あって、なぜか私が小さい病院に同行することになりました。

 

その療法、まずネットで調べると礼賛する記事しか出てきません。

そもそも記事のタイトルが、なぜ〇〇 は効くのか..と言うページがばかりが上位に出てきます。

うーむ。

いくつかの病院・クリニックで採用しているような記事も出てきます。

まあ医者ではなく責任を持ったことは書けないので、療法の紹介や内容の当否自体についてはここでは触れません。(私なりに調べたのですが、日本の国立ガン研究センターでは紹介されず、アメリカの国立がんセンターのサイトで調べた所、非標準治療として紹介はされつつも標準療法となるには多くの課題があるとされています。中途半端に触れるべきではないようなので言及は避けたいと思います。)。

 

気は進まなかったのですが、母親の願いもあり付き添いで行きました。

で結論なんですが、その療法の当否は置いておくとして、もう売り込み方(診療というより売り込みでした)が、仮想通貨で鍛えられた?私の目から見れば、もうスキャムそのものな訳ですよ。

最初は深く考えず父親の気持ちを尊重しようと思いましたが、その病院がスキャムである可能性が高い以上、絡みとられると養分化する運命が手に取るように明らかですので、身内としてはその病院へは全力阻止に方針転換せざるを得ません。

以下、今回スキャムの特徴を列挙しました。仮想通貨の役には立ちませんが、みなさまご参考まで。

スキャムの特徴

1. 供述の変遷

最初の説明:

”手術前でなければその療法は受けれない。”

手術後の連絡:

”手術を受けた後でもその療法が可能となった。ただし化学療法の前でなければならない。”

クリニックにて:

“化学療法でボロボロの人がその療法で回復した”

結局、いつでもよかったじゃないですか。流石に変遷し過ぎです。笑。聞けば色々と弁明はあるんだと思いますが、心理的に追い込みをかけたいと言う風景しか見えてきません。

あ、こういうのもありました。

“CTスキャンとかあるでしょう?放射線は一切避けた方が良い。むしろガンの原因になります。”

でも、時間が経って、仮に治療が上手くいった場合にどうやってガンがなくなったことを確認するのか質問すると

”えー、CTスキャンとかあるでしょう?”

2. 資料怪しいし、くれない

その病院ではどんな説明してくれるのかと思いきや、質問もそこそこにスマホを出して、現代の医療をひたすら否定して脅かす動画を見せてくれました。

そこに出てくるグラフは何ら出典もなく、その動画に出てくる人や自称教授もあとで記憶にある範囲で調べましたが、出てくるのはいわく付きの人ばかり。動画の後は、先ほどの生存率のグラフで五年後に生存した人で化学療法を受けた人はいません、と凄い事を言い出します。その情報はどこから…

そして、あとはボールペンで裏紙に、がん細胞をやっつけるお絵かきをしてくれただけです。

いや、流石にそれはないんじゃないですかね。

面白いからじっくり検証したいな、と思い動画の提供を依頼したのですが、やり方がわからないと拒否されてしまいました。いや、そのファイルをスマホで送ってもらうだけなんですけどねw 今回はバトルモードではなく情報収集モードだったので大人しく引き下がりました。

治った患者の声というのがこの手の物では欠かせませんが、今回はラインのチャットで感謝しているコメントをチラ見させてもらっただけでした。もうラインのチャットで済ませる世の中ですよ。

3. 陰謀論

その動画でも言われてましたが、医療業界は政治家と全て裏で繋がっていて、現代の医療情報や統計は全て嘘、真実は封殺されています、と陰謀論をベースに現代医療全否定に入ります。

洗脳する場合がここが一つの要石になりそうです。と言うか、ここを信じられてしまうとどんな科学的な説明も全て陰謀論ではねつけられてしまうし、ない事を証明するのは大変なので面倒なロジックです。

さらに動画では、アメリカではガン死亡率が低下して来ているデータを出して(これは事実です。こちらは陰謀論でも信じるんですね。)、アメリカでは化学療法を問題視する論文があったと言う話を組み合わせて(ネタ元はチェックしきれず)、あたかも化学療法をやめたからガン死亡率が低下したかのような印象操作をはじめます。

4. アラブ式吹っかけ?

動画の後は、最初に数千万円する(オプシーボなんかよりはるかに治癒率が高いと仰る免疫療法等の)自由診療の治療法を2、3勧めます。

でも、うちはお得だから、超高濃度ビタミンC療法はアメリカから輸入しているので百万円でできます、これでガンは治ります、と提案して来ます(末尾に専門医の方と思われるブログのリンクを貼りました。)。

そういえば、もう一つの本題の療法はどこへ行ったのか。

そう心の中で呟いていたら、それと合わせて併用する前提で、

その療法を勧めて来ました。合わせて倍ですか。

しかもガンは消滅しても、その後も継続的に受けてもらっているとのこと。

半永久的にsubscriptionが期待されています。

5. 根拠不明の断言

もうこの辺りで個人的にはお腹一杯だったのですが、最後の極め付けは、食事制限の話になったのですが、いきなりゴーヤを持ち上げ始め(あの沖縄料理によく使われる野菜のゴーヤです)

ゴーヤで癌は98%消滅します!

といきなり断言。

今までの話はなんだったのか

もうオプシーボすらいらないレベル。

衝撃のチャブ台返しです。

いやゴーヤが体にいいことは否定はしませんが、98%という数字はどこから出てくるのか科学的根拠とか聴く気力すら失せます。

なんだったんでしょう。

その内、ガンに効く特別なゴーヤやそういう食べ物を売り付けられるんでしょうかね(白い目

まとめ

最終的には、父に問題点の指摘と同時に、アメリカのガイダンスや統計を見せつつ(これとかこれとか)、今の治療がそれに沿っていることを確認し、納得の上で、現代医療を受けています。

日本の国立がん研究センターでも色々と情報を開示していますが、アメリカのパブリックな情報開示って非常に充実していますし、分かりやすいなと感心しました(論文のリンクも貼ってあったり。このNCCNのガイドラインはとても図解も多く分かりやすいように思いました。こちら。)。この辺りにリサーチのおかげで医療系の英単語が若干ストックできましたw

ネット上では沢山拝見しましたが、リアルに蟻地獄みたいに落ちて来る人を待ち構えていると思える場所は新鮮でした。心理的にも肉体的にも追い込まれると縋りたくなる人もいるかもしれませんが、はっきり言ってそういう人を食い物にしているようにしか見えず、正直な所、事実を大切にしない姿勢にかなり頭に来ました。何でしょう、横から見ていると、一度ロストカットで焼かれ、ダメ元で残りの有り金を全て100倍の倍率で普通の人が聞いたことのない怪しげなお勧めの銘柄に突込む感じと言いましょうか。

その療法で真面目に診療を提供している所や研究している所もないこともなさそう(確認のしようがないのですが)なので療法の批判は避けたいと思いますが…ガン治療の世界もその辺縁の領域はだいぶ闇が深いなと思います。

そしてネットではいくら検索しても、怪しい療法であれ宣伝っぽい記事こそ大量に出てきますが、まともだと思われる分析の記事などは中々出てきません。公の機関の情報開示も進んできていますが、個人的には医者の側からも、おかしいと思われるものについては無視するよりも批判して声をあげてもらうことも大事かなと思ったりしました。と思ったら、きちんと代替療法の問題点について発信されているブログを見つけました(高濃度ビタミンCについてはこちら。国立ガン研究センターでもビタミンCサプリメントは反対推奨になっています。本当にこういう記事が増えて検索上位に来る世の中になればいいなと思います。

という訳で、とりあえずは落ち着いてきたので、再び仮想通貨にそろそろ戻りたいと思います。

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コーポレート系インハウス弁護士です。プライベートで、仮想通貨・暗号通貨の前線を趣味で観測する観測室-Crypto Observation Postの管理人です。最近は主に規制関係とICO界隈が好きです。

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